《レポート》KENTA(JBJ95)もゲスト作家として参加、『SEOUL×TOKYO EXHIBITION Vol.1#withCORONA-COVID19-』開催!

韓国文化院ギャラリーMIで10月1日より13日まで韓国のアート・デザインカルチャーを発信する「SEOUL×TOKYO」による初の展示会『SEOUL×TOKYO EXHIBITION Vol.1#withCORONA-COVID19-』が開催中だ。KENTA(JBJ95)もゲスト作家として参加した、コロナ禍で生まれた「マスクアート」を中心とする展示会の様子をお届けする。


韓国文化院ギャラリーMIの入口を入ると床に広がるブルーとグリーンの光のラインが目に入る。青のラインは漢江を、緑のラインは地下鉄2号線を表すと共に金浦空港や弘大(ホンデ)駅、梨泰院(イテウォン)駅の番号なども表示されており、韓国ソウルの風景が目に浮かぶ配置となっている。「SEOUL×TOKYO」代表である山本氏が今年3月に渡韓中、ビザが停止となり急遽帰国することになった際に撮影した梨泰院(イテウォン)の写真なども確認でき、観光客が突如消えたリアルな街の姿に目を奪われる。


今回の展示会のメインテーマはコロナ禍で生まれた「マスクアート」だ。コロナ感染症の影響が大きくなり始めた今年2月下旬頃から韓国エンターテインメントの第一線で活躍する作家らはSNSなどを通じそれぞれの視点からマスクアートを発表。その作品に込められた思いや作品自体の面白さを伝えたいという思いから「マスクアート」の企画が生まれ、山本氏の声掛けにより作家らが趣旨に賛同し同企画が実現したという。


BLACK PINKの衣装やJYPエンターテインメントの代表パク・ジニョンのスタイリングなども手掛けるBal'ko Kim Taeyoung作家による美しい宝石が散りばめられたゴージャスなオリジナルマスクを始めとし、BIGSTAR及びUNBのリーダーであるFeeldogの作品など、マスクをテーマとした独創的でユニークなアート作品がアルファベット順に展示。マスクの大切さを啓発する作品から医療従事者への感謝の気持ちを伝える作品まで、コロナ禍だからこそ生まれた彼らのアート作品の一つ一つが心に響く。


K-POPアーティストとして活躍するKENTA(JBJ95)も同展示会にゲスト作家として参加し、話題となった。KENTAも日頃からインスタグラムを通じて自身の描いた絵を発表しており、今回の「マスクアート」の趣旨を伝えたところ快諾。同展示会のために新作を描いてくれたという。


KENTAの作品のタイトルは「HAPPY2020」。彼のコメントも印象的だ。

「暗く寂しく感じた思い出も、明るいhappyな思い出として記憶して欲しいと願い描きました。」

マスクを付けた人々、笑顔が描かれたマスク、マスクとマスクを繋ぐ白い糸と共に「Smile you deserve Happy」というメッセージが描かれた作品から、明るく前向きな希望の光を感じた。


コロナ禍の大変な状況の中で生まれた「マスクアート」作品を鑑賞し、アートを作り出すアーティストの情熱と共にアートそのものが持つ癒しの力を強く感じた。

また、このコロナ禍をどう捉えるか、どのように過ごしていくのか改めて自分自身に問う機会ともなった。


★SEOUL×TOKYO Collection(新大久保UGO)


韓国文化院での展示会の後、新大久保のアートスペースUGOで同時開催中の「SEOUL×TOKYO Collection」に訪れた。アートスペースUGOは世界で活躍する日本人アーティスト DAN ISHOMURA 氏が芸術家の友人と 9 月にオープンしたという、新大久保の新しいアートスポットだ。


ガレージを改装したという1階のアートスペースにはBIGSTAR及びUNBのリーダーFeeldogの新作絵画作品と共にこれまでの彼の作品の数々が展示されており、ゆっくりとした時間の流れの中で作品と向き合うことができた。作品の放つ力に感嘆すると共に、彼のポジティブなエネルギーを浴び、パワーをもらう貴重なひとときとなった。

アートスペース UGOでは、今回の展示会の関連グッズも販売中だ。


芸術の秋、韓国文化院での展示会と共に、新大久保の新しいアートスポットにも足を運んでみてはいかがであろう。


(text:Akane Tanaka)

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