《ライブレポート》Stray Kids、初のオンラインライブ開催。世界中のファンが彼らのアジトに集結!

Stray Kidsが11月22日、初のオンラインライブ「Beyond LIVE - Stray Kids 'Unlock : GO LIVE IN LIFE'」を開催し、世界中のSTAY(*Stray Kidsのファンの呼称)が彼らのアジトに集結した。


Stray Kidsとは何者なのか?音楽への探求心、状況や変化を楽しむ柔軟性、彼らの情熱の源は何なのか?Stray Kidsはアイドルという概念、オンラインライブはこんな感じだろうと見る側が持つイメージを軽く飛び越え、新型コロナの影響でキャンセルされたツアーをバージョンアップさせて再構築した。

STAYにとっての「最高!」を常に更新していくアーティストであることを証明した。

(写真提供:JYP Entertainment)



ライブは「District 9」のチャンビンの力強いラップで始まり、「Victory Song」「Question」と重低音のトラックにラップでゴリゴリとたたみかける。メンバーがこのライブにかける意気込み、気迫と高揚感、序盤の緊張感が画面越しでもリアルに伝わってくる。「Side Effects」では、赤い紐を使ったアートなパフォーマンスを披露すると、この日最初の挨拶をした。


(写真提供:JYP Entertainment)




バンチャン「挨拶します」

Stray Kids「STEP OUT! こんにちは、僕たちはStray Kidsです」

世界中のSTAYに向けて、ドイツ語、インドネシア語、日本語、中国語、ロシア語などさまざまな言語で挨拶をするメンバー。「久しぶり!」「すごい!」「嬉しいねー!」「STAYの声は全部聞こえてるよ!」「本当にライブ会場みたいだ」と素直に嬉しさを爆発させた。


(写真提供:JYP Entertainment)




スンミン「やっぱりライブのステージ、僕たちが本当に生き生きしますね!」

ハン「残念ながらツアーが中断し、 STAYたちはもちろん僕たちも本当に残念でした。僕たちはコンサートがしたくてたまりませんでした。 だからオープニングからすごく楽しかったですよね?」

ヒョンジン「今回のライブを準備しながら、もう一度初心に戻って本当にワクワクしました」

チャンビン「今日が初のオンラインコンサートなので、STAYたちが目の前にいないステージは どんな感じなのか、この現場の臨場感をうまく生かせるかなど、本当にたくさん悩みました」

リノ「やっぱりコンサートの最大の魅力はSTAYたちと目を合わせ、コールアンドレスポンスを一緒にすることが醍醐味ですよね」

フィリックス「僕たちが今日どこまでStray Kidsの魅力をUnlockするか見守ってください!」

アイエン「STAY~!楽しんでるならペンライトを振ってくださーい!」

スンミン「いつどこにいても、この時間だけは僕たちだけの時間だから!最後まで最高に! 楽しく! 燃え尽きましょう」

バンチャン「STAY、準備できましたか? じゃあ、次のステージに行く前に靴紐を強く結びましょうか!レッツゴー!」


(写真提供:JYP Entertainment)



【DANCE RACHA(リノ、ヒョンジン、フィリックス)】による「Wow」は水の張られたステージでセクシーにパフォーマンスを披露し、【VOCAL RACHA(スンミン、アイエン)】にラップでチャンビンが加わった「My Universe」は満月をバックに幻想的な世界に誘う。曲の終わりに映し出された大きな満月の中には帆船のシルエットが浮かんでいた。そのままシーンは船の甲板に移って「Mixtape#4」で荒れる大海原を航海!

今回のライブの中では、こうした曲のつながりやシーン展開が何度も見られた。DJが曲をスイッチするみたいに空気はパッと変わるのに、流れはいつも自然だった。

(写真提供:JYP Entertainment)




MVの再生回数が1億回を超えた「God's Menu」、「ALL IN」の韓国語バージョン、と激しいダンスパフォーマンスが続く。「God's Menu」では、巨大な調理場の中でメンバーがまな板に包丁でリズムを刻むパフォーマンスを披露。2曲終えると、ハーハーとメンバーの息遣いもマイクを通して聞こえた。

(写真提供:JYP Entertainment)




バンチャン「本当にステージにALL INをしたら、息が上がりますね」

チャンビン「久しぶりに心臓がはちきれるこの感じ、本当に嬉しいです。 やっぱり、僕たちにはステージが必要ですね」

アイエン「華やかなステージが続きましたが、これがライブなのか、MVなのか見分けがつかないですよね」

ハン「より躍動感のあるライブステージをお送りする為に、派手なカメラワーキングとステージ展開、見る楽しさをお届けしましたが、STAYびっくりして 携帯落としてないですよね?(笑)」


ヒョンジンは先日出演した日本の音楽番組 ミュージックステーションについて「とても光栄でした」と触れると、「ここでサプライズ!実は、「ALL IN」の韓国語バージョンが26日にリリースされます! 」と発表。

(写真提供:JYP Entertainment)




後半も見せ場の連続。リリックビデオのような映像演出でStray Kidsが詩を大切にしていることが伝わる「I am YOU」、楽曲制作チーム【3RACHA(バンチャン、チャンビン、ハン)】による「WE GO」で盛り上がった。

(写真提供:JYP Entertainment)




ライブは始まってから1時間半以上を経過し、STAYに最後の挨拶をする時間がやってきた。


リノ「STAY、楽しんでるならハート!STAYのおかげで、本当に幸せな時間を過ごしています。 ありがとうございます」

チャンビン「本当に特別な時間でしたが、STAYも特別な時間になってくれれば嬉しいです。STAYのおかげで一段一段成長できます。 これらすべての原動力はSTAYのおかげです」

フィリックス「STAYたちのエネルギーをもらって、コンサートをして楽しむことができます。 ずっと一緒にいてほしいです」

チャンビン「準備しながらワクワクもしましたが、残念な気持ちもありました。 その理由は、こんなに熱心に準備したのに、STAYと実際に会えないからです。 その一方で、遠くから見ているSTAYが、この臨場感を感じることができるか、悩みました。 僕たちの気持ちが伝わることを願っています」

(写真提供:JYP Entertainment)



スンミン「直接顔が見えなくなってしばらく経ちますね。公演をずっとしたいと思っていましたが、今できる最大限のことができたことに感謝しています。本当にすごく会いたいです。会いたいという言葉しか出てきませんね。直接会えなくても、僕たちはいつもSTAYのことを考えながら頑張っています」

(写真提供:JYP Entertainment)




ヒョンジン「まだ何も言ってないのに「泣かないで」って聞こえた(笑)。今日は泣かないです!直接会えなくても顔が見えるのはいいことだと思ってコンサートを準備してきました。準備していく中で、初心に戻って一生懸命努力しました。直接会うことはできなくても、 皆さんが僕たちのステージに満足し、楽しんでくだされば嬉しいです。これからもずっと一緒にしましょう」

(写真提供:JYP Entertainment)



バンチャン「こうしてみなさんの顔を見るのも久しぶりですね。僕たちだけの空間があると思います。コンサート会場は僕らとSTAYのアジトのような感じで、今もそれを感じられてとても嬉しくなりました。直接会うことは出来なかったけど、今こうして会えて本当に良かったと思っています。(画面のSTAYを見渡して)あなたたちは本当に素晴らしい!本当だよ!僕たちの特別な場所に来てくれて、本当にありがとう!」

(写真提供:JYP Entertainment)



フィリックス「この状況でどうやって準備するか考えて、努力して、STAYが喜ぶことを考えてきましたが、少し心配でした。以前やったコンサートの雰囲気がオンラインで出せるのかわからなかったし。ちょっとミスもありましたが、一緒に楽しんでできたと思います。いつも応援してくださるその気持ちにお返ししたかったです。こうして集まってくれてありがとう」

(写真提供:JYP Entertainment)



アイエン「ワールドツアーが決まっていたのにできなくなってとても残念で悲しかったです。 暗い気持ちの時もありましたが、 STAYが悲しんでいるのではないかと心配しました。STAYにこうやって会えて幸せです。僕達もっと努力してカッコいいステージにします!」

(写真提供:JYP Entertainment)



ハン「テレビ電話をしている感じがしますね。 友達と話してるみたい。面白い。久しぶりにコンサートをやって、とても恋しかった景色、恋しかった人と会えて、癒されるし幸せです。今日の思い出を永遠に記憶してくれたら嬉しいです」

(写真提供:JYP Entertainment)




リノ「今日は週末ですよね。僕たちのために時間をさいてくださってありがとうございます。 誰かに愛されるのは簡単なことではないのに、僕たちをこんなに愛してくださって感謝しています」

(写真提供:JYP Entertainment)




フィリックス「STAY、また会う日まで元気でいてください。 またすぐに会いましょう!」

バンチャン「今日本当にありがとうございました。 僕たち最後にSTAYと一緒に叫んだあの言葉をやってみましょうか? Stray Kids Everywhere All Around the World!You Make Stray Kids Stay!」

ヒョンジン「次は同じ空間で 一緒に過ごせることを願いながら! STAY!Back Door!Let' Go!」



「Back Door」、「Boxer」、「Hellevator」、「MIROH」、「TA」のラストスパートの熱量と疾走感はライブ最終盤とは思えないほどだ。「Hellevator」の映像演出はまさにBeyond LIVEならでは!急上昇するビルのエレベーターの中でのパフォーマンス。ビルの屋上から真っ逆さまに地上を見下ろすリアルな恐怖感と映像美は圧巻!そして世界中のSTAYに囲まれて歌う「MIROH」。タオルを回しながらメンバーが楽しんでいる「TA」。

Stray Kidsは全22曲、約2時間15分のライブの幕を閉じた。

(写真提供:JYP Entertainment)




改めて言うが、バラエティに富んだ彼らのライブを構成している楽曲は、メンバー自身が作っているということ。自分たちがその時々に感じていることが歌詞になっているということ。楽曲に思いが詰まっているから、ライブのパフォーマンスで、Stray Kidsからの情熱、熱量が、観客の胸の深いところまでストレートに突き刺さる。


そして今回のBeyond LIVE、メンバーはもちろん舞台美術、照明、衣装、全てが最高だった。オンラインという距離感を感じさせず、彼らのアジトに没入できたのは、これら全ての思いのベクトルが同じ方向を向いていたからだ。


ファンは、アーティストが楽しそうに生き生きとステージで歌い踊る姿が見れれば幸せだ。アーティストはファンが喜んでいる笑顔を見るとパワーを貰い勇気になる。その当たり前のような関係は、当たり前ではなく、お互いが思いを注ぎ込んでいるから成り立つ。

この日STAYは、「Stray Kidsを好きになってよかった」と幸せに浸ったことだろう。


(text:Kiyori Matsumoto)



Stray Kids ONLINE CONCERT Beyond LIVE 'Unlock : GO LIVE IN LIFE' SET LIST

1. District 9

2. Victory Song

3. Question

4. INTRO VIDEO+ Side Effects

5. Double Knot

6. M.I.A

7. Wow (Lee Know, Hyunjin, Felix)

8. My Universe (Seungmin, I.N, Feat. Changbin)

9. Mixtape#4

10. Blueprint

11. God's Menu

12. ALL IN (Korean Ver.)

13. Ex

14. I am YOU

15. We Go(Bang Chan, Changbin, HAN)

16. Easy

17. My Pace

18. Back Door

19. Boxer

20. Hellevator

21. MIROH

22. TA

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