《独占インタビュー》今日、HIKARU(CHERRSEE)ラストライブ!「どんなに大きな会場でも、私たちCHERRSEEです!といつも堂々と言えました」


◆CHERRSEEから卒業することを発表してから、今はどんな気持ちですか?  

HIKARU:率直に言うと、終わりの日が近づいてきているので、さみしいなって気持ちがあります。発表した日は、ファンが悲しんでいるツイートをたくさん見て、早くまた楽しいCHERRSEEの空気感に戻したいなって気持ちでいっぱいでした。ライブで直接ファンのみなさんに、卒業することを告げるときに、もっと怒られるのかな、バッシングされるのかなって思ったんですけど、みんな「次の活動を楽しみにしてる」「これからのCHERRSEEも楽しみにしている」という、すごく前向きな言葉をたくさんいただいて、びっくりしました。 


◆ファンはHIKARUさんの思いを受け止めてくれている感じ? 

HIKARU:そうですね。長いファンの方は「次、なにやるの?」「大丈夫?」と聞いてきたり。私がCHERRSEEをやめるとき、これは絶対伝えておきたいということは、CHERRSEEが嫌いになってやめるんではない、ということと、CHERRSEEにはこれから未来があるんですよ、ということ。  


◆未来のあるCHERRSEEを、なぜ今やめるんですか?  

HIKARU:私今年27歳なんですけど、自分が30歳になったときに、どうなっていたいかって考えて、、、私がCHERRSEEに入った24~25歳のときに、30歳になったらこうなりたいっていう像があったんです。そのために3年間はCHERRSEEを全うする!って決めて、そして3年間経ったタイミングに、また30歳になった自分を想像したとき、今、新しい自分に挑戦してみたい!と思ったんです。挑戦してみたい世界に行くためには、知らないことが多すぎて、CHRRSEEをやりながらでは厳しいからです。 



◆CHERRSEEをやりながら、自分のやりたいことに挑戦するのは難しいですか? 

HIKARU:CHERRSEEには方針もあるから、並行して個人活動をするのは厳しいんです。例えば舞台だったら、拘束時間が長くて、CHERRSEEにも迷惑をかけてしまう。私が抜けたライブが多くなるのも違うと思うし、そのせいでライブが少なくなってCHERRSEEが動けなくなるのも、したくないし。それで私の意見でこうなりました。  


◆舞台がやりたいから、ということが大きいのですか?  

HIKARU:そうですね。他にも広告の仕事もしたいと思っています。CHERRSEEにはCHERSEEのイメージがあるので、私がこれをやりたい!と言ってもワガママになってしまうので。これからはCHERRSEEにいるときよりも苦労すると思うけど、小さい仕事から始めてみたいなと思います。 


◆CHERRSEEというグループ活動しながら個人活動は少しだけどできるけれど、個人からグループ活動はできませんよ!メンバーと一緒に踊るとか、できなくなりますよ。 

HIKARU:はい、今、さみしいと思ってるのはそれですね。先日、大阪でソロで仕事させてもらったんですけど、そのとき感じたのは、CHERRSEEはいい曲といいダンスをもらっていて、ライブ会場に行っても堂々と「私たちCHERRSEEです!」って言えるんですよね。どんなに大きな会場に行っても、「CHERRSEEです!」って、立ててたんですけど、ひとりになったとき、自分には曲もフォーメーションダンスもなにもなくて、こんなにも無力なんだなって気づきました。CHERRSEEをやめる前に、それに気づけたことは、良かったと思います。 


◆グループを辞める、ということに対して、メンバーの反応は? 

HIKARU:びっくりするくらい、冷静。ファンの方は、舞台をもっとやりたいんでしょ?ってわかっていて、でもCHERRSEEにいたら、それができないこともわかってて、もちろんメンバーもわかってるんですけど、「これからはもっと舞台を観れるんでしょ?」と言ってくれる人が多いんです。メンバーは、私の年齢のこともわかってるので、「もし自分だったらと考えたとき、私もそういう判断をしていたと思います」と言ってくれました。AIRIは、入って2週目くらいに、私に憧れてCHERRSEEを見ていた、と言ってくれて、「でもヒカさん、もしかしたら、やめることを考えていますか?たぶんCHERRSEEの次のことも、考えているのかな?と思って」と言われました。SAYURIがやめてから、正直、私も考えるようになっていったな、と思います。 


◆SAYURIさんの脱退は大きかった・・・? 

HIKARU:はい、大きかったですね。ショックもあったし、ちょっとガタガタってなりました。 


◆でもCHERRSEEは新体制ですぐにシングルをリリースして、CHERRSEEというプライドで乗り切ったように思いましたよ。 

HIKARU:あの頃は、なにも考えてる余裕がなくて、新メンバーと体制を作らなければいけないんだ!ってことが大きかったです。でも、だんだん自分がしたいこと、自分がグループで発信したいことが、できなくなってきてしまって。今はリーダーはNENEで、私は裏で支える立場なので、あ、こうしたらいいのになって思ったことも、言わないでおこう、1回は黙っておこう、と思って。それが増えるたびに、自分は何がしたかったんだろうな?って考えました。もちろん我慢するってことを覚えるのも大切なことで、それは私にとってプラスだったんですけど、CHERRSEEは自分の人生だったし、みんなの人生も私の人生だから、そこで「違うな」って思いながら活動するのは、みんなにも失礼だし、自分も納得がいってなくて、、、リーダーでなくなってから、考えるヒマができてしまったことが大きかったなと思います。 


 ◆今のCHERRSEEのいいところは?  

HIKARU:いっぱいあるなぁ(笑)。こんな短期間で、NENEとMIYUとLENAは濃すぎる3年間を過ごしてきて、AIRIとYUMAはまだ活動を始めて1年も経ってないのに、一緒に3~4年いたみたいに馴染める。それはCHERRSEEのもともとの基盤がよかったんだって思います。メンバー全員が真面目だし、CHERRSEEのことだけをすごく思ってる。  


◆そんなCHERRSEEを、やめようと決意したのはいつぐらいですか? 

 HIKARU:今年の1月。 


◆最初に誰に話しましたか?  

HIKARU:NENEです。韓国で話しました。「お疲れさまでした」って言われました。そのほうがいいんじゃない?って感じでした。「今までいっぱい話してきたから、グループに残るのも正解だし、挑戦することも正解、どうなるかわからないよね?CHERRSEEのことをすごく好きなこともわかってるし、リーダーを交代して辛い思いをしていることもわかってる。私も、もどかしい思いをしてるし、お互いに言葉にできない気持ちを感じながらやってきたから、辛いでしょ?」っていうのがNENEにあって、「ヒカさん、辛いですよね?」って、察してくれてる。 


◆他のメンバーの反応は? 

HIKARU:MIYUは韓国でレコーディング中に、うまく歌えなくて一緒に練習をしていたんですけど、練習ではできても、レコーディングブースに入るとまた歌えなくて、泣きながら「パートを替わってもらえませんか?」って言われたんだけど、それは違うなって思ったので、そのときMIYUに「実はHIKARU、やめようと思ってる」って話しました。 


 ◆そのタイミング!?(笑)

 HIKARU:はい(笑)。「HIKARUとAIRIは声を張るパートが多い。もしHIKARUがやめて、そのパートがMIYUになったとき、MIYUは無理だからやめておこうって思われちゃうのは悔しくない?MIYUはできないって言われちゃうのは悔しくない?CHERRSEEをやめるのは私の勝手だけど、MIYUにはここで負けてほしくないし、歌パートを替わってもらうんじゃなくて、自分でどうにかしなくちゃ!って頑張ってほしい」って話しました。そしたらMIYUが「こんなことで悩んで、ヒカさんに替わってもらおうなんて言ってる場合じゃないですね。そんな決断をしていたんですね。泣いてる場合じゃない」って言って、涙をサッと拭いていました(笑)。レコーディングはちゃんと終わりました。MIYUは芯があるから、そういうところがほんと尊敬できます。  


◆CHERRSEEの活動の中で、一番楽しかった思い出は? 

HIKARU:日常が楽しかったです。毎日「おはよう!」って会って、ライブの前に楽屋でおしゃべりしたり、ケンカしてるときはしやべらなかったり、それが普通にできることが楽しかった。ケンカしてムカついても、居場所があったんだなって。かけがえのない時間だったなって思います。  


◆今までの中で、HIKARUさんが思うベストパフォーマンスは? 

HIKARU:6人で初めてやったワンマンライブ。5人でやっていたクオリティを6人になっても絶対落としたくないって思いがあってやってきたので、そういう大事な時期に自分がリーダーじゃないってのも初めてだったんですよ。NENEがリーダーなので、何も言わないで一歩後ろで全部を見たライブだったんですよ。客観視したときに、自分がやりたいって思ってたこと全部に余裕を持てて、メンバーのことも見れたので、あのワンマンライブは、お客さんとメンバーの間に立っていた気分のライブでした。お客さんの空気も感じることができて、俯瞰で見れたライブでした。 


◆今、こうしてインタビューしていると、リーダーの交代というのが、HIKARUさんにとって大きかったように感じます。 

HIKARU:そうですね。結果、今はこれで良かったと思うんですよ。落ち着けるし、メンバーのことも、焦らずに一回見てからアドバイスできるから、結果としてはいいんです。でも、リーダー交代を言われたとき、「なにが悪かったんだろう?」と考えましたし、ファンの方から「かわいそう」という声がたくさんあったり、お母さんや身内からも「なんで交代になったの?」と聞かれたりとか、2~3カ月間、辛かったです。リーダーを外されてかわいそう、というレッテルが、私はすごくイヤでした。MCもしゃべらなくなったり、自分でもどうしていいのかわからなかった時期がありました。 


◆今もリーダーだったら、CHERRSEEをやめる決断はしていなかった? 

HIKARU:はい。絶対してなかったです。リーダーだったらやめてないですね。 


◆逆を言えば、リーダーでなくなってから自由になり、いろいろ自分自身のことを考えた、と。

 HIKARU:そうです!しかも痩せました!(笑)  


◆これから、どんなことをやっていきたいですか? 

HIKARU:CHERRSEEにまけないように頑張りたいなって思います。30歳になっても、今いるファンの方たちにも応援してもらえるような活動をしていきたいと思います。舞台や広告など、メディアにいっぱい出れるような活動を、一歩ずつやっていきたいです。私は元CHERRSEEです!っていう誇りも忘れずに! 


 ◆最後に、ファンへメッセージを。

 HIKARU:「なんでやめるの?」って声もたくさんいただいています。今はなにも返せないのですが、何年後かに、これだからあのときやめたんだねって納得してもらえるような活動をしていくつもりです。CHERRSEEという大切な軸は、最初から今も変わらず続いていくので、CHERRSEEの絆は変わりません。これから5人になりますけど、応援よろしくお願い致します。もしよかったら、私の未来も、楽しみにしていただけたら嬉しいです。楽しみに思ってもらえる活動を、これから一生懸命頑張ります。


(photo&text:Kiyori Matsumoto)      


*本日24日、HIKARUのCHERRSEEラストライブが開催されます。

【HIKARU LAST LIVE】 

日程   2019/3/24(日) 

時間   OPEN15:30 / START16:00 

場所   大塚Hearts Next 

チケット 前売り2,500円 / 当日3,000円(ドリンク別途) 



 


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