《撮りおろし&インタビュー》JEONGMINのソロ活動と楽曲制作。「僕は天才じゃないので、ひとりで頭が痛くなるほど何度も考えながら作曲をしています」

元BOYFRIENDのJEONGMINは昨年からソロアーティストとして、自作のオリジナル曲を発表し、ライブ活動も精力的に行っている。昨年12月28日に3rdシングル「WINTER DREAM」をリリースしたJEONGMINに音楽制作についてインタビューした。

◆シングル「WINTER DREAM」について解説をお願いします。

僕がソロデビューし、自分のやりたいことを表現しました。初めてソロ活動をすることになりバラード曲に挑戦しました。以前はBOYFRIENDとして6人でグループ活動をしていたのでファンの皆さんもそのイメージがあるかと思いますが、僕が好きな音楽はこれだ!というものを伝えたくてこのアルバムを作りました。


◆なぜソロ曲をバラードにしましたか?

グループ活動では爽やかな曲やダンス曲などをたくさん披露してきたので、雰囲気を変えたかったんです。


◆確かにグループでは爽やかなポップソングやダンス曲が多かったですよね。

そうなんです。だからバラード曲を作って、「僕はもともとバラード系なんだよ!」と表現しました。2曲バラード曲を作ったのですが、コンサートや公演でバラード曲を歌うとファンの皆さんが悲しくなってみんな泣いちゃって・・・。それで2ndシングル曲は今まで通りちょっと明るめの曲を作りました。


◆6月に発売された1st single「소확행(Nearby)」の内容は?

タイトル曲「스물한살 그 때(二十一歳その時)」は当時の僕自身を振り返りながら作詞作曲した曲で、僕が21歳の時に感じた悲しいことや幸せなことを歌詞にしました。


◆なぜ21歳?

韓国で21歳という年齢は、日本では19歳から20歳になる年齢ですよね。大人になる年齢の中で、その時は忙しすぎて感じることができなかった感情を、今になって、そう去年、僕が26歳になって、21歳の頃のことがしきりに思い出されては浮かんできたんです。当時、仕事はすごく忙しかったけれど、その頃感じた幸せなことや悲しいことを表現しました。

◆21歳の時は、BOYFRIENDはどのような活動をしている時期ですか?

BOYFRIENDが日本デビューをした時、僕は二十歳でした。二十歳でデビューして1年が過ぎた頃ですが、ものすごく忙しい日々を過ごしていました。


◆日本と韓国、両方の活動があるから?

そうです。韓国と日本と。


◆休む暇がないですよね。日本が終わったら韓国のカムバック、韓国の活動が終わったら日本でリリースやコンサートというように。

はい、今考えるとよくやっていたなと思います。他の海外活動もありましたしね。それで今はバラード曲で活動しています。


◆2枚目のシングル「WHY?」は11月にリリースされました。

この曲は、日本で「二十一歳その時」のソロ活動をしている時に作りました。日本で公演をしながら、楽しい感じのリズム曲とかが必要だなあって思うようになって、2曲目の曲を作りました。タイトルは「なぜその時は分からなかったのだろう」(왜 그땐 몰랐을까)というものです。


◆「なぜあの時は僕達の日々の中で一番美しい日々だったということが分からなかったのだろう」という文章から始まるストーリーですね。なぜその時は分からなかったのでしょう?

はい、それがまさに僕が言いたかったことなんです!実は今も分かりません(笑)。その時に感じた気持ちをそのまま表現して、2曲目を作りました。


◆そして3枚目のシングル「WINTER DREAM」。

「その年の冬」(Winter Dream)ですが、これは比較的早くできた曲です。


◆「その年」とは?

僕はファンの皆さんのことを思いながらこの曲を作りましたが、少年と少女が「その年の冬」にいて、あの冬にその少女がいたから僕はその冬を耐えることができた、という感じです。


◆耐える?

はい。冬はとても寒いでしょう?そんな寒い冬に少女のおかげで悲しさや寂しさといった感情を耐えることができた、ということです。


◆なるほど。春を待つ、みたいな気持ち?

そうですね。春を待っている感じです。


◆この曲はSWEETUNEさんプロデュースとクレジットされています。ジョンミンさんとSWEETUNEさんの出会いは?親しくなったきっかけは?

2011年にSWEETUNEさんがBOYFRIENDのアルバムのプロデュースをしてくれましたが、それが出会いです。


◆そこからいろいろ話をして親しくなった?

はい。音楽や仕事のことなどいろいろな話をしたり遊びにも行ったりして、親しくなりました。今日も一緒に来てくださっています!ね、ヒョン(お兄さん)!(と、近くでインタビューを聞いていたSWEETUNEさんに呼びかける)


◆今ではもう家族同然?

はい、そうですね。出会った頃から仲良くしてもらっているので、今ではもう家族同然ですね。


◆今までプロデュースしてもらった曲の中で一番好きな曲は何ですか?

僕は「I'll be there(내가 갈게)」が一番好きです!


◆そのことをSWEETUNEさんに話したことはありますか?

毎日話しています(笑)。「お兄さん、僕はあの曲が一番好きだよ」って、毎日のように話しています。


◆今回は、どんな曲を作りたいって話しましたか?

SWEETUNEさんとたくさん話をしながら一緒に作りました。あ、でもプロデュースは全部、僕がしましたよ。手伝ってくださったんです。


◆頼れる相談役だった?

はい、そうです!


◆では、MVの撮影のエピソードについて教えてください。

1曲目の「二十一歳その時」は、初めてひとりでMVを撮影したので、ものすごく撮影に集中していたので記憶がないんです(笑)。本当に何も覚えていないんです。このMVは本当に出来上がるのかな?そんなことばかり考えていましたね。撮影していた時、すごく緊張していたこともあってあまり記憶がないのですが、ひとりだったのですごく寂しかったことは覚えています。撮影がすべて終わった時、ああ、僕は本当にソロになったんだなあ、と。そんなことを実感した撮影でした。


◆「Why?」のMVは女の子とカフェで撮影した可愛い映像ですね?

はい、そうです。最初の作品は僕ひとりで撮影しましたが、ひとりだとやはりこれ以上はできない、という限界を感じましたね・・・(笑)。


◆ひとりだとパターンが広がらない?

そうなんです。綺麗な場所とかもたくさんあったのですが、主人公がひとりだとパターンが広がらないから難しくて。


◆誰かいればいろいろ・・・

はい、それで、今から来てくれって連絡しました。


◆自分で呼んだんですか?

はい(笑)。「お姉さん、すぐに来て!」って。


◆僕ひとりじゃ無理だからって?(笑)

はい。撮影の前日の夜、明日が撮影だからもし予定がなかったら手伝ってもらえないかって、明日来てほしいって連絡しました。いいよって言ってくれて、それで撮影することができました。

◆「WINTER DREAM」は、ぬいぐるみ2つが主役ですよね?

はい。ぬいぐるみたちで少年と少女を表現しました。1曲目と2曲目は僕が主人公として登場したので、3曲目で雰囲気を変えたくてクマを主人公として登場させました。


◆いろんなロケ地にクマを連れていっていますね?

そうです。クマ2匹が撮影を頑張ってくれました(笑)。


◆「WINTER DREAM」のジャケット写ですが、外の吹雪のような場所で撮影していますがどこで撮影したんですか?

韓国で一番寒い山があり、ソウルの右側に位置する江原(カンウォン)道にある山ですが、かなり険しい場所まで登って、ジャケット写真はそこで撮影しました。本当はそのロケでMVも撮影する予定だったのですが、風がものすごくてその写真しか撮れなかったんです。強風で車のドアも壊れてしまいました。


◆風で車のドアが!?

はい!本当にすごかったです。


◆天気が良ければ、もっといろいろ撮ろうと思っていた?

はい。本当は山の風景や雪景色、寂しそうに佇む僕の姿なども撮影するつもりでロケに車で出発したのですが、強風のせいで全然撮影することができませんでした。こうなったらもう仕方がない、クマでいこう、クマでいくしかない!となって(笑)

◆ジョンミンさんは日頃、曲作りはどんな風に?

本当に自然な感じで作ります。


◆鍵盤ですか?

はい、キーボードとかギターで作曲することもあるし、歌詞から先に作ることもあります。いろいろな表現をしたくて。


◆外出先でメロディーが浮かんだ時は?

それはないです。僕は天才じゃないので(笑)。外出先でメロディーが浮かぶという方もいらっしゃるようですが、僕の場合はそういったことはないですね。


◆歩きながらメロディーが浮かぶことも・・・

全然ないです(キッパリ)。僕はひとりで頭が痛くなるほど何度も何度も考えながら作曲をしています。


◆レコーディングした曲をライブでどのように表現したいですか?

収録曲すべてをレコーディングした時、「これはライブで歌うのは無理だ」と思ったのですが、人間は命がけでやれば何でもできるような気がします。歌えば歌うほどだんだんうまく表現できるようになって、今はライブですべての曲をイメージ通り歌えるようになったと思います。でも最初のうちはすごく緊張して本当に大変でした。ソロになって初めてのライブは韓国と日本でこじんまりとしたホールで開催しましたが、ファンの皆さん全員が泣いていました。


◆それはきっと「おかえり」という気持ちもあるからですよね?

そうだと思います。最初は「わ~!」って盛り上がって、「おかえり」という感じでした。でもライブの最後には皆さん泣いてしまって、僕もどうしたらいいのかわからず困ってしまいました。


◆ステージで歌っている時に観客がみんな泣いていると、どういう気持ちになりますか?

最初のライブの時はラストの曲を歌ったら皆さん泣いてしまって、ああ、どうしよう、これからまだ2部もあるのにって、僕も泣きそうになって、心が壊れてしまいそうになりました。皆さんが泣いてしまうのをどうしたらいいのか、本当に悩みましたね。雰囲気を変えようと思って2番目と3番目の曲を作りました。


◆前向きな明るい感じの曲を作った、と。

そうです。今年はバラード曲の間に明るい曲を挟みながらライブをしています。


◆今年、アーティストとして挑戦したいことは?

ライブとか公演をたくさんしたいです。今も挑戦していますが、今年は曲をもっともっとたくさん作っていい曲を残して、僕の曲だけでライブをしたいと思っています。この日はこのレパートリーでやって、次の日は他のレパートリーでやる、そんな風に。


◆まだ発表していない曲のストックは?

それは秘密です、ふふっ。


◆たくさんありそうですね。

たくさんあります。いっぱいありますけど、発表のタイミングを見ています!


(photo&text:Kiyori Matsumoto / translation:Akane Tanaka)


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